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Posted on 2008-08-19 22:27:00 | by: G-A.G | 0 Comments
Article Type: Driven | Tags: ASTON MARTIN, DBS, DB9, V12, JAMES BOND, VANQUISH


アストンマーチンDBS


アイデンティティ:
『アストンマーチンDBS』。ともすれば『V12ヴァンキッシュ』の後継モデルとして捉えられがちだが、正確にはそうではない。あえていうならば『DB9』の進化バージョンといったところだろうか。517馬力を放つV12エンジンを搭載しながら、外観はあくまでもダンディ、同時にマシンの持つ獰猛さを隠そうとはしていない。ジェームス・ボンドまでも虜にした『DBS』、007シリーズの次回作『慰めの報酬(Quantum of Solace)』でもボンドカーとして採用されるのも納得、なのである。

主要諸元:
6.0リッターV12エンジン、517馬力
全長4m72、総車重1695kg
0-100km/h加速4.3秒、最高速度307km/h
販売価格265000ドル

エクステリア:
『DB9』のデザインを継承しつつも、よりスポーツ性を強調することによって個性を効果的に主張する。さすがはアストンマーチン、といいたい。あえていうならば白いリアランプ、『DBS』の全体のイメージとはどうしても調和できず違和感が拭いきれないことが残念でならない。

インテリア :
新しい仕上げ加工が採用されている以外、全体的なデザインとしては『DB9』のそれと大きな違いは見受けられない。しかし、残念ながらこの新しい趣向、実際に運転してみて始めて気付く欠点がいくつかあるのである。たとえば黒光りするそのセンターパネル。『DBS』では黒のツヤ加工が施されているのだが、場合によっては太陽光を反射し、運転に支障をきたすほど眩しいこともあった。また、エンジンを作動させるためにはリモートキーをセンターコンソールの所定の位置に差し込むわけだが、その鍵穴にあたる部分も半透明で粋な仕上がりになっている。しかしこのリモートキー、しっかりと奥まで押し込むように差し込んでおかないと、気付いたときにはキーがシフトレバー付近に落ちているなどという事態になってしまうのだ。

走行性能 :
『ヴァンキッシュ』には遠く及ばない、まずそう感じた。『DB9』がそうであったように体中総毛立つような感覚には至らず、やはり今ひとつ迫力に欠ける。とはいえ、最高クラスのパフォーマンスを提供してくれることは確かだ。さらにセラミックブレーキの性能も申し分なく、安心してドライブを楽しめる一台である。全体的にみて『DB9』よりもさらに進化したモデルといえるだろう。そしてアストンマーチンといえば、やはりあのV12エンジン音だ。今回専用にモディファイされているというだけあって、耳に、全身に心地よく響いてくるあたりはまさに期待通りだった。

結論 :
『DBS』は『DB9』の進化モデルである。『ヴァンキッシュ』に代わる一台を、と期待していたファンにとってはいささか期待はずれといったところであろう。とはいえ、運動性能、安全性能、デザインなどありとあらゆる分野で「進化」した一台、「スーパーDB9」としての役割はしっかりと果たしているのである。同時にその販売価格でも飛躍した『DBS』。果たしてその価格に相当するほどの進化をしているのかどうか、それはまた別の議論が生まれそうだ。

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