0 CommentsArticle Type: Life Style | Tags: GLASS, FAUCET, ART, DESIGN, MCKELVEY
Glass Faucets
ジェイムス・マッケルヴィ(James McKelvey)は、自分の創作についてこんな風に語っている。「思わず息をのんでしまうような、それでいて熱く語らずにはいられない、そんな作品を作り続けたい」
ガラスの持つ魔力に取り付かれるように創作活動を始めてはや20年になるというジェイムス・マッケルヴィ。世界最大規模といわれるガラス職人組合の代表を務める彼は、2006年、「Glass Faucet(ガラスの蛇口)」を発表し、一気に注目を集める。
その反響は本人の予想を上回るもので、以来9ヶ月をデザインの完成に費やしたという。
全工程手作りで仕上げられる「Faucet」(蛇口)。吹きガラス用の管の先端に溶きガラスをとることから始まる。あまりにも繊細な工程で、最終的には製品となるのは4回に1回の割合という。その後、カットされ、磨かれ、組み立てる課程を経てやっと一つの「Faucet」(蛇口)が出来上がる。使われている道具はFDA(米国食品医薬局)の認可を受けた、実際の外科手術の現場で使われているものと同じものだという。こうして、細心の注意を払われて出来上がったものは、まさに傑作としかいいようがない。
ジェイムス・マッケルヴィが、ガラス工芸の魅力を知ったのは、エンジニア科の学生だったワシントン大学時代の1986年のこと。卒業後、"Mira Digital Publishing" を設立し、いよいよ本格的に創作活動に専念することになる。
Lino Tagliapietraやかれの弟子達をはじめとする、イタリアのガラス工芸の影響を大きく受けているというマッケルヴィ。世界中のガラス工芸技術を取得するべく、言葉の壁を乗り越えながらも体当たりの旅をしてきた経験の持ち主である。
これまでに"Washington University's Art School" や、マリーランドの "Glen Echo National Park" などで吹きガラス技術の普及の教室を開催、さらにアメリカ合衆国ばかりでなく、広くアジアにおいても作品を発表し、その作品はいずれも国レベルで高く評価されている。
2001年には、"Third Degree Glass Factory" を共同設立し、ワシントンユニバーシティカレッジ(Washington University College)プログラムの一環としてのクラスをも開催。昨年には、吹きガラス工芸を広く紹介するため "The Art of Fire: Beginning Glassblowing"を出版する。さらに、本書の理解をより深めるため、4枚組のDVDも発売された。
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